勤怠の集計で端数処理を毎回迷う
何が起きているか
タイムカードの時間を集計するとき、1分単位で足すのか、15分で丸めるのかで止まります。
日ごとに切り捨てると、月で数時間ぶん減ります。8時間10分の日を8時間に切り捨てると、20日で3時間以上の差になります。本人に説明できる数字ではありません。
月60時間を超える時間外は割増率が変わりますが、その判定を毎月手で数えています。
そして「昔からこうしている」という理由で続いている丸め方が、法的に問題ないのかを確かめたことがありません。
丸めの単位は15分の店が多く、30分のところもあります。単位が大きいほど、切り捨てられる時間も増えます。30分単位で日ごとに切り捨てれば、1日あたり最大29分が消えます。
本人から「先月の時間が合わない」と言われたとき、どこで減ったかを説明できません。打刻の記録と支給した時間が違う理由を、担当者も正確には知らない。
- 打刻を集める
- 丸め方を選ぶ
- 日ごとに丸める
- 月で合計する
- 規程を見る
- 時刻を入れる
- 丸め方を選ぶ
なぜ手作業になっているか
労働時間は1分単位で数えるのが原則です。切り捨ての丸めは、賃金の全額払いに反する場合があります。
例外は、1か月の合計に生じた30分未満の端数を切り捨て、30分以上を1時間に切り上げる扱いだけです(昭63.3.14 基発第150号)。日ごとの切り捨ては、この例外に当たりません。
勤怠ソフトには丸めの設定があります。ただし設定できることと、その設定が適法であることは別です。ソフトは設定を止めません。
結果、「前任者が入れた設定のまま」で運用が続きます。誰も変えないので、誰も確かめない。
変えにくい理由もあります。丸めをやめると支給額が増えます。過去にさかのぼって差額を払うかどうかという話になり、そこで止まる。問題があると分かった時点で、直す難易度が上がる構造です。
計算するツールがあります
日ごとに丸めた場合と、月の合計で丸めた場合の差を出せます。入力した数字はブラウザの外に出ません。
プラン別に何ができるか
- ライト10万円〜
- 集計のたびに丸め方を確かめる作業がなくなります。
- スタンダード30万円〜(+月2〜3万円)
- 勤怠を締めてから給与に渡すまでが、その日のうちに終わります。
- パートナー月15万円〜
- 集計の作業がなくなり、判断が要る人だけが手元に残ります。
プランごとにできることは、勤怠の端数処理のページに並べています。
関連する困りごと
根拠
- 労働基準法 第24条・第37条
- 昭63.3.14 基発第150号