歩合給がある人の残業代が分からない
何が起きているか
固定給だけの人の残業代は出せます。歩合給が入ると止まります。
歩合給にも残業代がかかります。ここを知らずに、固定給の部分だけで計算している会社があります。
基礎額は歩合給を総労働時間で割ったものです。所定労働時間ではありません。時間外も休日も含めた、実際に働いた総時間です。
そして率が1.25ではなく0.25です。「1.25倍にするんじゃないの?」で毎回止まります。
分母が違うのも分かりにくい。固定給は所定労働時間で割り、歩合給は総労働時間で割る。同じ月の同じ人に、2つの分母を使うことになります。
総労働時間は残業を含むので、残業が多い月ほど分母が大きくなります。歩合給の基礎額は下がり、割増の単価も下がります。直感と逆に動くので、説明を求められると答えにくい。
いま
- 歩合を拾う
- 総時間で割る
- 率を調べる
- 固定給と分ける
- 足し合わせる
ツール
- 歩合を入れる
- 時間を入れる
なぜ手作業になっているか
給与ソフトは固定給の残業代なら計算します。歩合給が混ざると、歩合の部分をどう扱うかの設定が必要になり、そこは自社で決めることになります。
計算の根拠は労働基準法施行規則19条1項6号です。率が0.25なのは、1.0にあたる部分がすでに歩合給に含まれているためです(昭23.11.25 基収第3052号)。
条文を読めば分かりますが、毎月の給与計算のたびに条文を開く人はいません。結果、前任者の計算を踏襲することになります。
踏襲した計算が正しいかを確かめる機会もありません。本人から指摘されるか、調査が入るまで分からない。指摘されたときには、過去何年ぶんかの話になります。
計算するツールがあります
歩合給の部分に対する割増賃金を出せます。固定給とは分母も率も違うので、分けて表示します。深夜と休日の割増にも対応しています。入力した数字はブラウザの外に出ません。
プラン別に何ができるか
- ライト10万円〜
- 分母を間違える心配がなくなります。
- スタンダード30万円〜(+月2〜3万円)
- 給与計算のうち、歩合の部分が自動で終わります。
- パートナー月15万円〜
- 歩合の給与計算に、迷う場面がなくなります。
プランごとにできることは、歩合給がある人の残業代のページに並べています。
関連する困りごと
根拠
- 労働基準法施行規則 第19条第1項第6号
- 昭23.11.25 基収第3052号